信長革新・s1最上家リプレイ。その6。
前回。
http://nervousbreakdown.blog77.fc2.com/blog-entry-678.html
巨星墜つ。
あれほど恐れた上杉謙信も鹿島港にて死を迎える。
配下とした時期もあれど、やはり強大な敵という印象が強かった。
しかし悲しんでばかりいても何も変わらない。
こうなると意地でも武田軍の人材を手に入れないことには我が家に明日はない!という流れになるのは、必定。徳川軍も岩付を狙って甲府に兵を送ってるし、未だ深志の60000織田軍は動かず。
予断を許せない情勢。
そろそろ騎馬A技術も完遂=兼嗣の戦線投入が可能になる!
その下準備として安房房総の平定を進める。
謙信の死のショックを乗り越えるため、いいきっかけとして、
前回の謙信を中心とした量より質編成を改め、上杉家のポテンシャルを使えるだけ使う編成に替える。
義光-足利-南部(晴) 14500
大浦-真壁-義守 17000
朝信-最上秀-延沢 12500
安東-最上義-本庄 11000
須田-義時-小島 10500
氏家-北条(高)-新発田(重)9000
樋口-景勝-真田(綱) 9500
土岐-奥平-相馬 9000
佐竹(久)-四釜-折井 9000
いよいよ人材物量を活かした攻めに転じられる用意が調ったが、軍師ポジションがいかにも弱いなぁ…ここをなんとか補強したいものだ。
しかしこの十部隊・9万もの大軍を運用できるようになったという事実。ゲーム開始当初はこの軍勢に襲いかかられる立場だった、ということを考えると感慨深い…。
あれ?小田原城を攻めてたはずの今川氏真と九鬼が久留里目標にしてる?は??ついさっきまで小田原の武田攻めてたじゃん!?
もう仲直りかよっ!
なんという変わり身の早さ…
春、一斉に織田家が動き出す。
全体的に西へ兵をシフトしている。
本格的に中国四国殲滅を開始するようだ。
68000を誇った深志も32000に減って天才軍師の姿も、もはやない。
で、攻略しやすくなったかと思えば全くそんなことはない。
駐留武将に秀吉、成政、三成、忠興と隙がない。さすが織田家。
しかし言ってしまえば箕輪攻略はしやすくなった、ということでもある。ポジティヴに考えよう。
久留里岡本を攻略した結果、残る武田の城は岩付・小田原・箕輪。
春日山からの補給ラインを考えると最重要に箕輪が上がるのは当然か。
うむむ…でも岩付が10000を割ってるな…櫓あるけどこっちの方が良いかなぁ…。
とりあえず櫓撤去のために干し上げ捕虜解放を実行。
間を入れずに櫓武装都市岩付を襲う!
無傷に近かった景勝ら三部隊を直接久留里から転戦させる神速戦。騎馬の速度をフルに活用する!
そうこうしてるうちの徳川の援軍、本多・石川・榊原隊30000がやってくる!本気すぎるだろw 徳川は!
ああっ!そうこうしてるうちに家康まで来た!もう誰と戦ってるのかわからんぞ!なんだよ徳川軍35000って本気すぎるって!
こうして第二次関東武田決戦は、武田家岩付城攻略という目的を大幅に変え、徳川本体との決戦の場になってしまった!
鬼の本多隊と一進一退を繰り返すが、そこは三部隊対十部隊、じりじりと数を減らしていき、ついには壊滅に追い込む!とどめの騎馬アタックには延沢と景勝が大フィーバー!
本多さえ倒せば後は大過なし。数正の弓部隊を暴力的に粉砕し、徳川軍を潰走に追い込む。
こうなると甲斐は兵力がガックリと減る=深志の秀吉隊は抜け目なくそこを狙ってくる!
更に抜け目のないことに、深志に更に26000の兵を輸送する部隊が中山道にいる。大垣からも16000の輸送隊が。
草からの情報は更に恐ろしい!
敦賀の港に65000、更にそこへ40000の部隊が向かっているというのだ!
これが西方戦線への部隊なら良いが…いや!そもそも西方向けなら既に送り込まれているはず!これは対本願寺、そして何故か上杉が攻略して今は我が家の領地である輪島港向けじゃないか!間違いなく!
これはやばい!織田軍の主力兵器は鉄砲なのだ、海戦ではとても勝てそうにない!
とにかく兵を増やして侵攻の気を逸らさせねば…
おお、織田が甲斐に大筒を運んどるw
しかし今後のどうすればいいかここで真剣に悩む。
武田の人材はのどから手が出るほど欲しい
→深志の脅威が少ない(輸送隊深志到着までちょっと間がある・秀吉が甲斐攻めに出ている)→越後からの関東への輸送の邪魔になる箕輪を攻める。
→城の修復が途上の小田原を攻める。南関東は盤石に。
→織田が勝とうが徳川が防衛しようが、かまわず甲斐を攻める。
悩ましい…
しかも時間が経てば経つほど、輸送隊は到着して深志が増強されてしまうし、小田原の城修理も完了してしまう。
焼け落ちた岩付の城で、沈思黙考する我が当主様。
見守る息子、娘達と歴戦の宿将たち。
…我が家にとって一番の脅威は何だ?・・・・間違いなく織田である。
徳川や武田は沈みゆく船だ。
我が家の安全にとって、織田を弱体させられるなら他は些末なことだ。
…どうする?
悩むに猶予のある時間は少ない…。
こうして結論が出ないまま半月が過ぎる。
配下の武将達も、ああでもないこうでもないと自説をぶつけあうが、何が一番の良策か、答えが出ない。
息子・義光もまたしかり、である。
半月後。
織田軍の大砲の威力は、城の防御破壊という漁夫の利を目論んでいた我々の予想よりも早く、城兵をどんどん葬っていった。このペースでは、城門破壊より先に城が落ちる落ちる!と判断した義光、八王子から独断で兵を進発させる!
後方岩付。
義光進発の報を聞いた義守は迷わなかった。
狙うは織田重臣、羽柴秀吉隊!
全軍へ侵攻命令が下る!
最上領全域が甲斐侵攻へと舵をきられたのである。
先鋒の義光が向かったのはいいものの、予想以上に大筒の威力は(主に城兵に)強く、甲斐到着前にアッサリと城は織田方に奪われてしまっていた。
これはイカン!と即座に城攻めに切り替え、割とあっさり落としてしまったのだったが…アレ?捕虜の中に羽柴さんいるんですけど?逃亡馬をあたえていなかったのか?信長は?
よし!よぉし!やってやるぜ!最上家は歴史を変える!
羽柴秀吉、処断!
…ハァハァハァ…やった!やってやったわ!信長の手足の一本をもいでやったぜ…
しかし秀吉も迂闊だわなぁ…大兵力の輸送隊が着く前に大砲の威力に過信して小部隊で出るなんて…。
そして石田三成、大久保長安、鬼庭綱元、成政、三好(笑)も刀の露と消えて貰うことに。
織田家に対しては全く容赦はしない我が家。それだけ怖いのです。
織田捕虜の処置が終わったところで、その血塗られた刀を返す先は、深志城。
言わずと知れた中部の最重要戦略拠点。
ここを獲れば信長の本拠地岐阜・清洲・岡崎が見渡せる、いわば相手の柔らかい横腹に食いつけるチャンスなのですよ!
躑躅ヶ崎78000vs深志54000。
ここは行くしか!
豪雪の中、深志城へ進軍すると、奇襲を受ける!・・・・・えっ?信長!?なんでこんなとこいんの!?うそーん!?
「信長が出た!」の情報は家内を駆けめぐる、後方から進軍中だった佐竹(久)隊や相馬・奥平・土岐隊にも動揺が走る。
しかし、歩み出した進軍の脚を止めるわけにはいかない。
天魔王は今はただ一人。
刮目して進むのみ、である。
当の魔王。残り200になりながら籠絡で2000近くもっていくなど、その名に違わぬ魔王ぶりを発揮!
すると何故か我が軍が城を離れた隙にか?いなかったはずの柴田勝家が出てくる!うわ!いたのかよ!?、それともかけつけてきたか?
そして次々潰れていく我が軍、盤石かと思われた景勝-樋口の軍まで潰れ、義光、義守隊も躑躅ヶ崎まで後退を余儀なくされる!
やがて躑躅ヶ先の兵すら消耗し、上杉に至っては岩付から出撃となってしまう!
幾度も繰り返される出撃と消耗、そして最上秀の戦死、義守・須田の負傷、朝信の捕縛・脱走…
城の前に立ちはだかる柴田勝家の軍勢に、残り2000の兵で車掛かりを仕掛け、相手3000減らして、そして壊滅させられていく景勝隊!義光、義、大浦の同士討ちが徐々に相手の体力を削る。
良い感じで敵を攻めていても、信長の頻発する奇襲でどんどん士気が低下させられる!これは思っていた以上に辛い!攻勢戦法が使えず、全て鼓舞に回さざるを得なくなる状況!
次々潰され、あるいは撤退し、兵数を揃えて再出撃せざるをえなくなる。
交戦時間も行軍距離も、長く、長く果てしない関東から深志への道。
どちらが攻めているのかわからない錯覚に襲われる。
そんな長期長距離消耗戦も、お互いに駒が尽きかけた深志攻防。
ようやく城に籠もり始めた信長だが、それでもこちらの攻勢をはじきまくる。同士討ちなどの戦法戦術が全く効かない。なんなんだこの将は!?
が、そこはそれ、最後には城を囲む兵が多い方が勝つ!
残り三部隊、都合一万まで減らされながら、ついに、ようやく、深志城が落ちた。
もはや甲斐にも武蔵にも予備兵はいない。厩舎も空だ。
その頃本願寺からは矢のような援軍要請があったがとてもそれどころではなく、間違いなく織田軍は今の日本最強、を実感させられる。
武将は少数精鋭だったものの、深志に十分備蓄されていた鉄砲で、嫌になるほど兵を損耗させられたのには閉口した。
これも天才軍師の罠だったのか?
いや、しかしそれぐらいでこそ戦いがいがあると言うもの!
打倒織田家!の思いを新たにする。
というわけで戦後処理。
織田家に与する者は悪魔の手先、ということで、
家政、村井、細野、阿部、岡、向井…全員処断。

曇天の多い信濃の冬も終わろうとしている。久方ぶりの陽光が深志の城を照らす。
織田との予想もしなかった激戦で、疲弊しきった最上家全員の心を和らげる。
未だ山や畑に雪は残るが、もうすぐ信濃の冬も終わろう。
激しい戦闘で炎上した深志城も、かろうじて天守は残っていた。
うららかな陽に誘われてそこへ登った義守だったが…彼の目には、諏訪から甲斐へ切れ間なく続く、残雪の上の赤黒い痕跡だけが焼き付けられていた…。
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巨星墜つ。
あれほど恐れた上杉謙信も鹿島港にて死を迎える。
配下とした時期もあれど、やはり強大な敵という印象が強かった。
しかし悲しんでばかりいても何も変わらない。
こうなると意地でも武田軍の人材を手に入れないことには我が家に明日はない!という流れになるのは、必定。徳川軍も岩付を狙って甲府に兵を送ってるし、未だ深志の60000織田軍は動かず。
予断を許せない情勢。
そろそろ騎馬A技術も完遂=兼嗣の戦線投入が可能になる!
その下準備として安房房総の平定を進める。
謙信の死のショックを乗り越えるため、いいきっかけとして、
前回の謙信を中心とした量より質編成を改め、上杉家のポテンシャルを使えるだけ使う編成に替える。
義光-足利-南部(晴) 14500
大浦-真壁-義守 17000
朝信-最上秀-延沢 12500
安東-最上義-本庄 11000
須田-義時-小島 10500
氏家-北条(高)-新発田(重)9000
樋口-景勝-真田(綱) 9500
土岐-奥平-相馬 9000
佐竹(久)-四釜-折井 9000
いよいよ人材物量を活かした攻めに転じられる用意が調ったが、軍師ポジションがいかにも弱いなぁ…ここをなんとか補強したいものだ。
しかしこの十部隊・9万もの大軍を運用できるようになったという事実。ゲーム開始当初はこの軍勢に襲いかかられる立場だった、ということを考えると感慨深い…。
あれ?小田原城を攻めてたはずの今川氏真と九鬼が久留里目標にしてる?は??ついさっきまで小田原の武田攻めてたじゃん!?
もう仲直りかよっ!
なんという変わり身の早さ…
春、一斉に織田家が動き出す。
全体的に西へ兵をシフトしている。
本格的に中国四国殲滅を開始するようだ。
68000を誇った深志も32000に減って天才軍師の姿も、もはやない。
で、攻略しやすくなったかと思えば全くそんなことはない。
駐留武将に秀吉、成政、三成、忠興と隙がない。さすが織田家。
しかし言ってしまえば箕輪攻略はしやすくなった、ということでもある。ポジティヴに考えよう。
久留里岡本を攻略した結果、残る武田の城は岩付・小田原・箕輪。
春日山からの補給ラインを考えると最重要に箕輪が上がるのは当然か。
うむむ…でも岩付が10000を割ってるな…櫓あるけどこっちの方が良いかなぁ…。
とりあえず櫓撤去のために干し上げ捕虜解放を実行。
間を入れずに櫓武装都市岩付を襲う!
無傷に近かった景勝ら三部隊を直接久留里から転戦させる神速戦。騎馬の速度をフルに活用する!
そうこうしてるうちの徳川の援軍、本多・石川・榊原隊30000がやってくる!本気すぎるだろw 徳川は!
ああっ!そうこうしてるうちに家康まで来た!もう誰と戦ってるのかわからんぞ!なんだよ徳川軍35000って本気すぎるって!
こうして第二次関東武田決戦は、武田家岩付城攻略という目的を大幅に変え、徳川本体との決戦の場になってしまった!
鬼の本多隊と一進一退を繰り返すが、そこは三部隊対十部隊、じりじりと数を減らしていき、ついには壊滅に追い込む!とどめの騎馬アタックには延沢と景勝が大フィーバー!
本多さえ倒せば後は大過なし。数正の弓部隊を暴力的に粉砕し、徳川軍を潰走に追い込む。
こうなると甲斐は兵力がガックリと減る=深志の秀吉隊は抜け目なくそこを狙ってくる!
更に抜け目のないことに、深志に更に26000の兵を輸送する部隊が中山道にいる。大垣からも16000の輸送隊が。
草からの情報は更に恐ろしい!
敦賀の港に65000、更にそこへ40000の部隊が向かっているというのだ!
これが西方戦線への部隊なら良いが…いや!そもそも西方向けなら既に送り込まれているはず!これは対本願寺、そして何故か上杉が攻略して今は我が家の領地である輪島港向けじゃないか!間違いなく!
これはやばい!織田軍の主力兵器は鉄砲なのだ、海戦ではとても勝てそうにない!
とにかく兵を増やして侵攻の気を逸らさせねば…
おお、織田が甲斐に大筒を運んどるw
しかし今後のどうすればいいかここで真剣に悩む。
武田の人材はのどから手が出るほど欲しい
→深志の脅威が少ない(輸送隊深志到着までちょっと間がある・秀吉が甲斐攻めに出ている)→越後からの関東への輸送の邪魔になる箕輪を攻める。
→城の修復が途上の小田原を攻める。南関東は盤石に。
→織田が勝とうが徳川が防衛しようが、かまわず甲斐を攻める。
悩ましい…
しかも時間が経てば経つほど、輸送隊は到着して深志が増強されてしまうし、小田原の城修理も完了してしまう。
焼け落ちた岩付の城で、沈思黙考する我が当主様。
見守る息子、娘達と歴戦の宿将たち。
…我が家にとって一番の脅威は何だ?・・・・間違いなく織田である。
徳川や武田は沈みゆく船だ。
我が家の安全にとって、織田を弱体させられるなら他は些末なことだ。
…どうする?
悩むに猶予のある時間は少ない…。
こうして結論が出ないまま半月が過ぎる。
配下の武将達も、ああでもないこうでもないと自説をぶつけあうが、何が一番の良策か、答えが出ない。
息子・義光もまたしかり、である。
半月後。
織田軍の大砲の威力は、城の防御破壊という漁夫の利を目論んでいた我々の予想よりも早く、城兵をどんどん葬っていった。このペースでは、城門破壊より先に城が落ちる落ちる!と判断した義光、八王子から独断で兵を進発させる!
後方岩付。
義光進発の報を聞いた義守は迷わなかった。
狙うは織田重臣、羽柴秀吉隊!
全軍へ侵攻命令が下る!
最上領全域が甲斐侵攻へと舵をきられたのである。
先鋒の義光が向かったのはいいものの、予想以上に大筒の威力は(主に城兵に)強く、甲斐到着前にアッサリと城は織田方に奪われてしまっていた。
これはイカン!と即座に城攻めに切り替え、割とあっさり落としてしまったのだったが…アレ?捕虜の中に羽柴さんいるんですけど?逃亡馬をあたえていなかったのか?信長は?
よし!よぉし!やってやるぜ!最上家は歴史を変える!
羽柴秀吉、処断!
…ハァハァハァ…やった!やってやったわ!信長の手足の一本をもいでやったぜ…
しかし秀吉も迂闊だわなぁ…大兵力の輸送隊が着く前に大砲の威力に過信して小部隊で出るなんて…。
そして石田三成、大久保長安、鬼庭綱元、成政、三好(笑)も刀の露と消えて貰うことに。
織田家に対しては全く容赦はしない我が家。それだけ怖いのです。
織田捕虜の処置が終わったところで、その血塗られた刀を返す先は、深志城。
言わずと知れた中部の最重要戦略拠点。
ここを獲れば信長の本拠地岐阜・清洲・岡崎が見渡せる、いわば相手の柔らかい横腹に食いつけるチャンスなのですよ!
躑躅ヶ崎78000vs深志54000。
ここは行くしか!
豪雪の中、深志城へ進軍すると、奇襲を受ける!・・・・・えっ?信長!?なんでこんなとこいんの!?うそーん!?
「信長が出た!」の情報は家内を駆けめぐる、後方から進軍中だった佐竹(久)隊や相馬・奥平・土岐隊にも動揺が走る。
しかし、歩み出した進軍の脚を止めるわけにはいかない。
天魔王は今はただ一人。
刮目して進むのみ、である。
当の魔王。残り200になりながら籠絡で2000近くもっていくなど、その名に違わぬ魔王ぶりを発揮!
すると何故か我が軍が城を離れた隙にか?いなかったはずの柴田勝家が出てくる!うわ!いたのかよ!?、それともかけつけてきたか?
そして次々潰れていく我が軍、盤石かと思われた景勝-樋口の軍まで潰れ、義光、義守隊も躑躅ヶ崎まで後退を余儀なくされる!
やがて躑躅ヶ先の兵すら消耗し、上杉に至っては岩付から出撃となってしまう!
幾度も繰り返される出撃と消耗、そして最上秀の戦死、義守・須田の負傷、朝信の捕縛・脱走…
城の前に立ちはだかる柴田勝家の軍勢に、残り2000の兵で車掛かりを仕掛け、相手3000減らして、そして壊滅させられていく景勝隊!義光、義、大浦の同士討ちが徐々に相手の体力を削る。
良い感じで敵を攻めていても、信長の頻発する奇襲でどんどん士気が低下させられる!これは思っていた以上に辛い!攻勢戦法が使えず、全て鼓舞に回さざるを得なくなる状況!
次々潰され、あるいは撤退し、兵数を揃えて再出撃せざるをえなくなる。
交戦時間も行軍距離も、長く、長く果てしない関東から深志への道。
どちらが攻めているのかわからない錯覚に襲われる。
そんな長期長距離消耗戦も、お互いに駒が尽きかけた深志攻防。
ようやく城に籠もり始めた信長だが、それでもこちらの攻勢をはじきまくる。同士討ちなどの戦法戦術が全く効かない。なんなんだこの将は!?
が、そこはそれ、最後には城を囲む兵が多い方が勝つ!
残り三部隊、都合一万まで減らされながら、ついに、ようやく、深志城が落ちた。
もはや甲斐にも武蔵にも予備兵はいない。厩舎も空だ。
その頃本願寺からは矢のような援軍要請があったがとてもそれどころではなく、間違いなく織田軍は今の日本最強、を実感させられる。
武将は少数精鋭だったものの、深志に十分備蓄されていた鉄砲で、嫌になるほど兵を損耗させられたのには閉口した。
これも天才軍師の罠だったのか?
いや、しかしそれぐらいでこそ戦いがいがあると言うもの!
打倒織田家!の思いを新たにする。
というわけで戦後処理。
織田家に与する者は悪魔の手先、ということで、
家政、村井、細野、阿部、岡、向井…全員処断。

曇天の多い信濃の冬も終わろうとしている。久方ぶりの陽光が深志の城を照らす。
織田との予想もしなかった激戦で、疲弊しきった最上家全員の心を和らげる。
未だ山や畑に雪は残るが、もうすぐ信濃の冬も終わろう。
激しい戦闘で炎上した深志城も、かろうじて天守は残っていた。
うららかな陽に誘われてそこへ登った義守だったが…彼の目には、諏訪から甲斐へ切れ間なく続く、残雪の上の赤黒い痕跡だけが焼き付けられていた…。
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